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反対 だから 採用

どーしても自分(店長)の考え方、判断だけでかたよった店舗運営になってしまう。

自分と同じ様な意見は採用しやすい。
自分が ≪反対 と思う意見をいかに 採用する≫ 事はとても難しい。
だからこそ 可能性を広げる 事になる。

雑貨屋の店長をしていた時、 Iさん にMDの全てをまかせていた。
(以前に登場したIさんとは別人です) 
(ここで言うMDは 陳列も含めた商品管理の事です)

夏のセール前に 売場作り(売場での商品の並べ方)についてミーティングしていた時の事。
「天井からセール商品のビーチマットを吊り下げたいです!」と言い出した。
その状況を想像する私。
「店の奥が見えなくなるよね、店が狭く感じちゃうし、ちょっとだめぢゃない」
と言い放つ私。
で、その他もろもろ決めてミーティングは終わった。

セールスタート当日、朝一に出勤してみてあーらビックリっっ!!!
どーん と ビーチマット が吊るされてる!しかも3枚!!!
一瞬時間が止まって、、、
次の瞬間、大声で ガハハっ って笑ってしまった私。 

先に出勤していたIさんに
「どうしたの!これ!」
「えー まあ、、、」
言葉はないが悪びれた様子もない。

「2週間だけこれでいこう、いいよ。」
「はい、、、。」

その会話のあと、、、
店全体が見渡せる場所から眺めてみると、私がイメージした事ない売場の表情だった。
違和感があるが、悪いわけではない。
ただ、イメージした事のない、慣れていないだけだった。

これでこの商品がバカ売れしたわけでもないし、売上全体が上がったわけでもない。
でも、私にとってとても貴重な勉強になった。

『私は今まで可能性をつぶしてきたかもしれない』 って考えた。
今まで 自分だけの可能性だけ で店舗運営してきた。
人の意見、しかも自分の想像し得ない意見を採用すればビジネスの可能性も広がっていく。

『部下が無駄をしようとした時に、経験を用いて未然に防ぐのも上司の仕事』って教わった事がある。
確かにとても重要な事。
でも、可能性を拾い上げるのも上司の仕事だと思う。

今は『違うんじゃないの!?』って意見が出たときは、まず一呼吸おいて
『どうすればそれは成功するの?』『なんでそれがいいの?』
って提案者にも、自分自身にも聞くようにしている。

採用した新しい提案が成功すればみんなHappyだし、失敗するのは私の力量が足りないだけ。

やはり、自分(店長)の器量を大きくできるかどうか、にかかっていますね。


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